【少年マンガ】 武将・文官たちの知略も見逃せない「キングダム」17巻~20巻
中華全土にその名が轟いていた王騎将軍の死で秦国にも他国から侵略されるという恐怖が広まった。
そして王騎という抑止力を失った秦は少しずつ隣国から国境を侵され始めていたのです。
王騎の死から1年、飛信隊はメキメキと力をつけ信は三百人将(三百人を率いる将)まで成長していました。
ある日、王騎を死に追いやった仇敵李牧(りぼく)が秦を訪れるという異常事態発生。
この事態は丞相・呂不韋(りょふい)が趙王を脅迫して李牧自ら王都・咸陽に来るよう仕向けたのだった。
李牧は趙の宰相(秦の丞相と同じ地位。国の第一執政者)という立場まで上りつめていた。
下手すりゃ大戦争になるというのに李牧という男の力量を見極めるため独断でこんな大事を引き起こしてしまう呂不韋の権力の大きさが容易に想像できるな。
昔は商人だったというその経験から李牧の持ちかけた秦趙同盟をさらに秦に有利に働くように、城をおまけでくれとふっかけるところは流石としか言いようがない。
同盟を祝う席で信と李牧が初めて顔を合わせる。
趙国宰相を前にしてお前をぶっ倒すのは俺だ!と宣言。
よく考えたら、信は王様だろうが武将だろうが誰にでもタメ口で話すし生意気なこと言ってんのによくお咎めなしでいられるな。
政は王様だけど友人でもあるから良いとしても、他国の権力者にお前ぶっ倒すなんて言ったら即捕まりそうだけど。
でも信のキャラを考えるとあえてそこはスル―した方がいいのか。
同じ三百将で同年代、信と同じように将軍を目指すライバルたちも登場します。
王騎の一族である王賁(おうほん)、猛将と呼ばれる蒙武の長男である蒙恬(もうてん)。
お互いに競い合って手柄をあげていた。
政の権力拡大が行き詰まるなか、呂氏派に対抗する第三勢力として候補にあがったのが後宮、政の母・太后(たいこう)だった。
でも政が昔人質に捕られていた頃から母との仲はすでに壊れていて、母も政のことは愛してなかった。
そしてあろうことか母は呂不韋と関係を持ち呂不韋側に付いたのです。
なんか魔女みたいな人です。うん、魔女って言葉が一番しっくりくる。目から光線とか出しそう。
領土拡大、魏(ぎ)への大攻略戦が始まります。
味方の秦兵が魏の一般市民を虐殺したり暴行するのを目の当たりにした信は、味方の兵に手を出すと罪になるのを知りながらもその行為を見逃せず、暴れていた千人将を斬りつけて、どんな理由があろうと相手が誰であろうとこんな行為は許さない。
このやり方はこれからもずっと変えないと叫んだ。
「処罰が怖ェからってこんな状況を見て見ぬふりなんざして何が天下の大将軍だ!!」って。
おぉ~シビレます。キレイ事でも甘い考えと言われても自分の信じる道をまっすぐ進む信がますます好きになりました。
魏の実質的な大将・廉頗(れんぱ)の放った部下・輪虎(りんこ)が秦軍に潜入し、千人将だけを狙い暗殺したことにより千人将が八人も命を落としてしまった。
その席を埋めるため三百将を臨時的に千人将へ昇格させることになり、王賁、蒙恬、信の三隊が選ばれた。
異例の抜擢に厳しい条件もつく。
千人将の首三つか将軍首一つとること。
しかし、急に造られた千人では思うように戦えない。
そこで蒙恬が三隊協力して輪虎を討とうと言ってきた。
輪虎は廉頗四天王と言われるとんでもなく強い武将だったのです。
この大物をとり、大きな武功をあげ勝利を手に入れるために三隊は本陣の命令を無視して動き出すー…
この漫画、目力がすごいです。
鬼気迫る顔を見てるとこっちも鬼の形相になってる時があります。
これ読んでる時の顔あんまり人に見られたくないかもな。
こういった工程くり返してますから。
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