【少年マンガ】 胸が熱くなる戦いでした「キングダム」３１巻～３２巻
麃公（ひょうこう）将軍から咸陽へ向かえと言われた信たちはボロボロになりながらもなんとか李牧軍の追撃を逃れ、咸陽を目指していたが、疲労と麃公を失ったせいで希望も見出せず疲れ果てていた。
しかし、休憩のため何気なく立ち寄った“蕞（さい）”で秦王・政と合流し再び息を吹き返すことが出来たのでした。
珍しく弱気になっていた信が政の肩にもたれ、まだ戦えることに涙するシーンはグッときました。
今まで気を張ってたのが政の顔を見て一気に溢れてしまって、でもそれをしっかり受け止める政。
二人の深い絆と友情が素敵だわ。
蕞の城で戦うといっても残っているのはほとんどが一般人。
しかも李牧軍が来たら降伏するつもりでいた住民三万だった。
その住民たちを奮い立たせ共に戦うために語りかけた政。
それに答えた住民たちが兵士となって李牧軍に立ち向かう。
それでも指揮官が足りないところで呂不韋（りょふい）陣営の昌平君（しょうへいくん）がなぜか援軍を送ってくれ、さらにテンの兄弟子・蒙毅（もうき）も軍師として参戦してくれることになり戦の準備が整った。
いよいよ咸陽最終防衛地での戦いが始まります。
李牧は素人の一般人兵士の士気を下げるため、夜襲を装い相手を寝かさない作戦に出た。
休息なしで二日目も戦うことになった秦軍だったが、政の檄の効果で士気が下がることなく戦うことができていた。
なかなか勢いの衰えない秦の民兵たちに違和感を覚える李牧。
指揮をとっているのが王だとは思いもしなかったのです。
その夜もまたいつ夜襲されるか分からない状態で迎えることになり兵の疲労もピークに達していたが、兵たちを元気づけるため政は自分の足で兵のもとを訪れ励まし続けた。
いつも王宮の奥にいて大きな行動をとることのなかった政はつまんねーと思っていたのですが（王様だから当たり前なんですけどね）今回はやってくれました。
王の威厳を見せましたね！
「明日の夜も語らうぞ」
なんてイカした台詞！
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そして五日目。もう本当の限界が近づいてきているところ、政が前線まで出てきて戦い檄を飛ばし続ける。
士気を高めているのが政だと気づいた敵兵が政に襲い掛かり、負傷してしまいそこで王だとばれてしまった。
王の負傷に一気に戦意喪失してしまった秦軍。
なかなか落ちない蕞の城の秘密を知った李牧軍は容赦なく攻めてきた。
重傷を負った政だったが兵を立ち上がらせるために気を失いそうになりながらも馬で駆ける。
その姿に信も奮い立ち鬼神のごとく暴れまわった。
七日目。皆決死の思いで守り抜いていた蕞の城門がついに抜かれてしまった。
茫然とする人々の前で信が一点を見据えて言った。
「奇跡が起きたぞ」と。
そこには政の弟・成蟜（せいきょう）の反乱の時共に戦った“山の民”の援軍が大軍を率いてやってきた姿があった。
山の民の見開き登場シーンに鳥肌立ちました。
やばい、かっこいい～！
山の民と秦国の関係を知らなかった李牧は虚を突かれ一気に形勢は逆転したが、またあいつが現れましたよ。
龐煖（ほうけん）。
もういいよっ、お前はぁぁ！
一応趙の将軍ですからね。仕方がないか…
信にとっては世話になった二人王騎将軍と麃公将軍の仇であり、因縁の相手でもある越えなければいけない男。
李牧軍は退却すると分かっても、この龐煖との一騎打ちだけは譲れない信は満身創痍で立ち向かう。
蕞防衛戦は内容が濃すぎて書くことが沢山あったー。
でも今までで一番の盛り上がり（私の中では！）でした。
読んでて何度鳥肌が立ったことか！
心揺さぶるシーンがいっぱいでした。
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