【少年マンガ】 農業高校ならではの体験がいっぱい!銀の匙(さじ)1巻~2巻
いい成績をとるのが一番でそれ以外特に何の目的もなく、寮があるからというだけで大蝦夷(おおえぞ)農業高校に入学した八軒勇吾(はちけん ゆうご)。
農作業なんかしたことない彼が一生懸命動物の世話をするも家畜の置かれた厳しい現状や、農家の実状を知り葛藤しながら学んでいくお話です。
この高校には農業科学科・酪農科学科・食品科学科・農業土木工学科・森林科学科があり、八軒は酪農科学科に所属している。
回りの友人たちはそれぞれ夢や目標を持って入学してきているのに、自分だけが何もないことに引け目を感じている八軒。
どうしていいか分からず悩むけど、動物も実習も待っててはくれません。逃げ出したニワトリの捕獲を手伝ったら、いきなりニワトリ解体シーンに遭遇。ショッキング!
体力測定で学校の敷地を一周することになったのだが、なんと学校の敷地は外周20kmあった。でかすぎ。
朝夕の家畜の世話を5人1組でグループ分けして1週間ごとに交代制で世話をする。
八軒の組のメンバーは、駒場、相川、常盤、稲田(唯一女子:通称タマコと呼ばれている)の5人。
朝五時起きでの過酷作業。慣れない八軒はヘロヘロになりながら働く。悩む暇もありませんね。
農作業ばっかりしてるから楽しみがご飯だけになってたのには笑っちゃいました。
農作業ってすごく体力使うんですよねー。わかる、わかる。
部活必須のこの学校で、クラスメイトの気になる女の子・御影(みかげ)アキに馬術部に誘われワクワクしながら入部したら、馬の世話があるから毎朝4時起きになってしまった。
動物の世話をする者の定めだ…
何を隠そう私も農業系の高校に行ってました。
と言っても完全な農業高校ではなく他に普通科とか情報科とかあってその中のひとつだったんですけどね。
農場もちゃんとあり、朝夕の農場当番もありましたよ!
作中と同じくグループで牛や豚の面倒を見ます。
ニワトリはいなかった。
いつの間にかヤギが2、3頭飼われてたけど。
1週間交代で数ヶ月に1回だったけど、やっぱり早起ききつかったです。
これ読んでるとなんか懐かしくなるなー。
豚舎での実習で子豚の去勢をするシーンがあるんですけど、あれ私たちの実習でもありました。
みんなもの凄く嫌がる…というか怖がって出来ないんですよ。
誰かがしないと授業が終わらないよ!と先生に言われやむなく私がすることに!なぜ…!!
ええ。やりましたよ。やってやりましたよ。
16、7の乙女に何やらせてんだよっっ。
でももうやり始めたらどうにでもなれって感じでしたけどね。
今考えれば先生に進路相談で農業指導員に興味があるみたいなことを話していたからさせられたんだなー。
校内のごみ広いで見つけた石窯で、ピザ作りを頼まれた八軒が材料集めに奮闘する話がよかったです。
色々な学科から材料を提供してもらい生徒たちだけで100%蝦夷農産のピザを作った。
学生たちが自ら考え行動する姿がいい。
その生徒たちの自主性を見守る先生たちもステキ。
流石に私の頃は八軒のクラスメイトみたいに農業に詳しい子はほとんどいませんでしたね。
家が農家という子もクラスにそんなにいなくて素人同然の子もいっぱい居ました。
もちろん私も素人でした。
農業科を選んだ理由は、普通科に入ってずっと座って勉強するのつまんないと思ったからです。
普通科の子に時間割見せてもらったとき、一日に数学が2時間入ってるのを見て、本当に農業科で良かったと思ったものです。
農業する上での厳しい現実もリアルに描かれています。
好きだからとか、やりがいがあるとか、夢とかそういったものだけではどうしようもないこともあるというのも感じました。
農業高校に入りたいと思っている人は一度読んでみることをおすすめします。
ここまで本格的でなくてもどんな実習が待ってるのか知っておくと覚悟が出来ますよね。
去勢とかね…ふふふふ。
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