【少年マンガ】敵将でも生き様がかっこいい「キングダム」２１巻～２３巻

魏の将軍、廉頗（れんぱ）がなんとも豪快で剛腕。
かつて王騎将軍とも互角に渡り合って来た蒙将です。

今まで出てきた将軍の中で一番好きですね。
じぃさんなのに格好いいんだよ、これが。

秦の副将・王翦（おうせん）との戦略知恵比べでお互い何手先も読んで、相手の虚をつく戦いは見事でした。

二人とも武将なのに軍略家でもあるなんて、一人で二役もこなされちゃかなわんねー。

敵将・輪虎（りんこ）に、信、王賁（おうほん）、蒙恬（もうてん）の三隊で挑むも一度目はやむなく退却。

体中あちこち切られたうえ右腕に深手を負った信なのに、羌瘣（きょうかい）の秘薬とやらで次の日は元気に剣を振り回していた。

驚愕の回復力。ありえないだろ。
強い精神力が支えてるといっても精神さん支えすぎですよ。
いい仕事しすぎ…

ここに触れると根本的に話が進まないのだろうがあえて触れる。
この回復力は人間じゃねぇ。

普通の人間装ってたら戦国の世は生きていけないんでしょうね。きっと。ましてや大将軍目指してるんだもの。
化物じみてて当たり前なのかもっ。

翌日仕切り直しの対輪虎戦。
正面から秦本陣を攻めようとする輪虎隊を食い止める信たち。
切られても切られても強い精神力で立ち向かう信は輪虎の一瞬の隙をつき、見事討ち取った。

敵同士だけど、憎みあってるとは違う。お互い色んなものを背負って戦っていて自分の信じた道を進んでるだけ。

ただ目指す道、立ってる場所が違っただけ。
どっちが正しいとか間違ってるとか言えないからちょっぴり切ないな。

輪虎との決着は着いたが、戦はまだ終わっていない。
裏から秦本陣を落とそうとする廉頗将軍の進軍を止めるため本陣へ合流する信と蒙恬。どんだけ体力あるのよ。

秦の総大将・蒙驁（もうごう）は今まで廉頗に負け続けていたが、今回の戦で腹を決め命がけで廉頗との勝負に出る。

一騎討ちをして善戦するも力の差は歴然だった。
それでも最後まで戦う姿勢を崩さない蒙驁に激戦は避けられないと思ったが状況は一変する。

もう一人の副将・桓騎（かんき）が魏軍本陣へ入り込み、総大将の首を取ったのだ。（廉頗は今回裏番的役割でした）

この戦は詰んだと判断した廉頗は負けを認め、秦軍の勝利となった。

潔いなぁ。討とうと思えばその場にいる全員の首を取る力があるのに軍全体、国全体のことを考えて戦を終わらせる。

敗者なのに戦の結末まで決めてまとめてしまった。
器がでかい。でかすぎる。
信に史上最強への道を示し、帰路につく姿がかっこよすぎでした。

この戦を一区切りに姉と慕った人の仇をとるまで飛信隊を離脱した羌瘣。
そして信は輪虎という大きな武将を討ったことを評価され、王都・咸陽で正式に千人将に昇格した。

千人部隊になった飛信隊。今まで防具無し、ぞうりで戦っていた農民兵がみんな立派に甲冑つけてブーツ履いて凛々しくなってます！

いち百姓からの出世ですからね。信にいたっては下僕の身分からだし。感慨深いわぁ。

しかし新しくなってからの飛信隊は連戦連敗。
原因は羌瘣が抜けて戦略を立てる人間がいないことだった。

見かねた蒙恬が軍師として自分の弟を呼んでやるという話だったが、連絡の行き違いで信たちの前に現れたのは軍師の勉強を終えた河了貂（かりょうてん）こと、テンだった。

ここで始めてテンが女の子だったことを知った信なのでした。

小娘に指図されたくない隊員と、実力が分からないからいきなり任せられないと言う信だったが、押され気味の戦況に的確な判断で飛信隊を勝利に導いたテンを軍師として認め、迎えることとなりました。

テンが大きくなって帰って来たー。
やっぱり信とテンがセットで出ると場が華やいでいいな。

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