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マンガを中心に今まで読んだ本(小説・自己啓発・旅行ガイドブック・辞書など)の素朴な感想をふわっとざっくりイイ感じでまとめちゃおうと思ってるブログ。

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【少年マンガ】癒しと笑いだけじゃない、人が恋しくなるマンガ「ばらかもん」6~8巻のお話

5巻は先生が静かに島を去っていったところまででした。
島とさよならしたのかと思ったら、なんだよっ
一時帰宅かよっ。だまされたよっっ。

島に来たからこそ書けた字、今までの作品とは全く違うものを書展に出品するため、そしてこの島に来ることになった原因、怒りに任せて殴ってしまった館長に謝るために一時東京に戻ったのでした。

 

館長に以前の愚行を許してもらえてホッとしたのも束の間、書展に出す作品を見せてくれと言われあまりの緊張に渾身の作品を試作品と口走ってしまう。

書展までの残りわずかな時間で再び作品を作らなければいけなくなっちゃった。ドジっていうか、おバカですねー。

追い詰められた先生が、実家で布団にくるまってよぼよぼしながら書いてる姿が新種の妖怪みたいで笑えました。

島の生活を再現しようと、なると同じ髪型にしてみたり友人に子供たちの役をさせたり…ご乱心。
なんとか完成させることができたけど、大分人格崩壊してきたな。


先生の両親が初登場。父も書道家。渋い。
母はなんというか、凄いです。息子をとても大切に思っていて…なんだかな、めんどくさい人でした。
先生は明らかに母の性格を色濃く受け継いでいるな。

先生の子供っぷりに磨きがかかってきましたよ。
子供に対抗心むき出しで遊んでる時点でもう子供かもしれませんが。

書道以外でもイキイキしてます。すっかり島の住人。
思わず方言が出てしまうほど島に染まってしまってます。
シティボーイもびっくり。

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この漫画、田舎ののほほんライフとあなどるなかれ。

生活するうえでの自分の役割をちゃんと分かっている子供たち。そしておのずと行動している。
父、母、じいちゃん、ばあちゃんたちの姿を見て自然に学んでいってる。

遊ぶときも与えられたおもちゃではなく、自分たちで探して作って楽しさを見つけている。
糸まき車とか始めて知りましたもの。

なんでもかんでも頼りっぱなしの現代で色々考えさせられるところがあります。

以前うちのママが婦人会の集まりで温泉に行ったとき、連れてきていた子供たちがやたら静かにしていたので不思議に思ってたら、携帯ゲームを囲んでみんな画面に釘付けだったとか。

親もゲームを与えとけば静かでいい、こっちはこっちでお喋りに集中できるし。というような感じだったらしく、なんだかちょっぴり寂しい気持ちになりました。

私が小学生の頃は、家の中でゲームなんてほとんど許してもらえなくていつも外で遊んでたのになぁ。

雨の日は牛小屋の2階に行く階段使って、お椀にいっぱい入った水を階段の一番上にいる人にこぼさず持っていく遊びとかしてましたよ。

階段が急だから上りきった時は水ほとんど入ってないのにさー。
意味もなく楽しかった。

牛小屋の2階の屋根から、マット有り、無しバージョンで何度も飛んでみたり。牛小屋の2階は物置になってたからそこを秘密基地にして柱にロープつけてブランコ作ったり、ワラの中に隠れてみたり、寝そべってみたり…

いま考えれば牛小屋多いな。
いつもホコリまみれで遊んでたわー。

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今のちびっ子たちにも無いところから見つける楽しさ知ってほしいなーと思いました。




死というものにも田舎では触れる機会が多いのです。
だって高齢者がいっぱいいますからね。

そんな現実も寂しいけど優しく描かれていて胸がいっぱいになりました。いっぱいどころかちょっぴり泣いちゃいましたよ。

小さいときからそういうものに触れることで、大事なものを愛しく思い感謝する気持ちや、人に動物に優しくできる心を自然と育てることが出来る。

田舎って無いものが多いけど、目に見えない得るものがいっぱいありますね。


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