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マンガを中心に今まで読んだ本(小説・自己啓発・旅行ガイドブック・辞書など)の素朴な感想をふわっとざっくりイイ感じでまとめちゃおうと思ってるブログ。

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【少年マンガ】 やりきれない思いもけっこういっぱい。銀の匙5巻~7巻

定番(?)の校内ゴミ拾いで石窯に続き子犬を拾った八軒は、ほっとくことも出来ず自腹で予防接種代や餌代を出すのを条件に学校で飼う許可をもらった。

それでも八軒の懐では限界があるので、餌代を稼ぐためクラスメイトの常盤(ときわ)が考えた餌代獲得プランが秀逸です。

 


学園祭の季節がやってきて、馬術部では競技形式の障害馬術や輓馬(ばんば)レースを見せることになった。
乗馬の技術を磨いたり、コース作りに精を出す八軒たち。

他にも馬術の秋季大会が重なったり、八軒に至っては石窯の責任者、友達のヘルプ、牛舎の実習当番などすごい量の仕事が重なってしまう。

大忙しの中、なんとか秋季大会も終えて学園祭の準備も少しずつ片付いて、あとは祭り本番を迎えるだけだったのに働き過ぎで倒れてしまった。

気がついたら病院のベッドの上。そして八軒を追いつめた厳しすぎる父親が登場。
せっかくの学園祭も出れず、父からは厳しい言葉を浴びせられ散々だな。

でも、祭りに出席出来なかった八軒のために美味しいもの持って駆けつけてくれたり、写真を撮って見せてくれる友人たち。
イイ奴ばっかりだな~。

これを読んでると学生時代に戻りたくなります。
普通授業と違って一人じゃ出来ない作業も多いから、協力し合って助けあって事を成す大切さってのが分かりますよね。

農作業してると人の手を借りることもしょっちゅうあるし、むしろ一人で出来る事のほうが少ない気がする。
教室内では交流の少ない人ともコミュニケーションとって作業を進めるから相手の思わぬ一面もみれたり。

人とかかわるという面でも大事な役割をしてくれたなーと今更ながら思いました。

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何を隠そう、高校だけではなく短大も農業系でした!
園芸科ですけどね。
2年間の全寮制で座学も少しあったけどほとんど農作業。

野菜を栽培するか花を栽培するかのどちらかで私は野菜を選びました。
理由は、せっかく作ったのに食べれないとつまんないと思ったからです。

その頃はまだ人見知りだったし、私の高校からその園芸科に行く人はひとりもいなくてクラスに知り合いもいない。
最初はどうなる事かと思ったけど、最初だけでした。

2年間メインとして育てる作物を決める面接で、先生に野菜科は女子が少ないので、農場にひとりでも大丈夫ですか?の質問になぜか
「はい、大丈夫です。」と答えた。

その後、大後悔。人見知りなのになぜOKした!
私アホ、おバカ~!!
入学してすぐ仲良くなった子は社交的なのに、女子ひとりでOK?の問いに無理って答えたらしい。

なんでだよ!!お前こそ大丈夫だろ!
今すぐ答えチェンジしてよ!!と思ったのも懐かしい思い出です。
そして言葉通り農場に女子ひとり…

でもいつの間にか友達も出来て、いつの間にか農場のみんなとも仲良くなって。
不思議なことに農場のみんなとどうやって仲良くなったのか思い出せないんです。本当にいつの間にか馴染んでました。

机に座って本を開いているだけではこうはならなかったと思います。時には他の農場に遊びに行ったついでに手伝いをしたり、自分のハウスを手伝ってもらったり。

お花のハウスの手伝いとかも新鮮で楽しかった。
一緒に働くことでより相手に近くなりますね。

全寮制で一日中友達が回りに居て、同じ釜の飯を食べるのもいいもんですよ。
高校とは違って校則ユルユルだったからってのもありますけど。

学校は街中にあったので、電車でちょっと行けば遊ぶところも沢山あったし、門限に間に合わなそうだったら友達に「もう寝てます」代返をしてもらえば問題なし。

門限終わってから遊びに出たりしてたわー。はははは
こうやって話すとフリーダムすぎる学校だわ~。
あ、でも作業は真面目にやってましたよ。
作業は。

ビニールハウスのてっぺんにいるイラスト


しょっちゅうハウスの上に登ってました。
とても眺めがいいので機会があれば登ってみて下さい☆

ビニールハウスのてっぺんを歩くイラスト



ずっと一緒に居たので2年間とはいえ短大時代が一番思い入れが深いです。
2年じゃ少なかった。まだまだみんなと過ごしたかったな。

――と、私的な話が長くなりましたが本題。

クラスメイトの駒場は野球部の期待の一年でピッチャー。
全道大会でも大活躍で生徒たちも試合を楽しみに見ていた。
準決勝まで進んだが惜しくも敗退。
そしてこれを機に学校に来なくなった駒場
何があった!?これは嫌な予感です。

頑張るだけじゃどうしようもないこともある。
分かってはいるけど、そんな言葉で簡単にまとめられちゃうのは悔しすぎる。もどかしすぎる。
そんな思いが交錯するお話になっています。

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