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マンガを中心に今まで読んだ本(小説・自己啓発・旅行ガイドブック・辞書など)の素朴な感想をふわっとざっくりイイ感じでまとめちゃおうと思ってるブログ。

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【少年マンガ】 友情に、純粋な想いに、心打たれる「囚人リク」3~4巻の感想

ラグビーの騒動後、あきらめない強い心を持つリクを認めてくれた工場のボス・レノマ。
しかし、その騒動の責任を取る形でひとり独房に連れて行かれてしまった。

レノマのいない隙を狙って工場を乗っ取ろうとする他の工場が動き出し、リクたちの工場の人間はぼこぼこにされてしまう。
皆がやられていくのに我慢ならなくて、襲ってきた工場のボス・椿(つばき)に立ち向かうリクだった。

 


また目茶苦茶にやられてしまうんだけど、同房の天野(あまの)や松尾(まつお)に激励され椿に渾身の一撃をぶち込むことが出来た。

いつもはお調子者でビビりの天野や松尾が命がけで自分たちの工場を守ろうとしたり、リクに諦めるなと身を削って応援する姿がカッコよかった!

ふざけた顔してるけど男じゃない!

リクの優しい正義にほれ込んだ、またまた別の工場のボス・江田(えだ)も男気溢れてていいですね。

曲ったことが許せない、リクと似ているところがある男です。
リーゼントがいかしてます。

監獄の中にも咲いた男たちの友情が熱い!!
それにしても一体いくつ工場あるんだ。多すぎ。


レノマに復讐するため工場を襲った椿だったがリクに敗北。
そしてレノマ同様独房に入ることになった。

看守たちの囚人を人間扱いしていない言動が恐ろしいです。
どっちが悪なのか分からなくなってきます。

以前テレビで見たのを思い出しました。
精神分析をしている学者が実験のために刑務所を再現する話。

公募で募った一般人を看守と囚人に分けて生活させる。
始めは普通だった看守も次第に囚人に暴言を浴びせるようになり、囚人も看守に怯えるようになったそう。

囚人と言っても何も罪は犯していない、ただの実験なのにですよ。

それをモニターで見ていた学者自体も自分がその一番頂点にいて実権を握っているという感情が芽生え、明らかに暴力的になっていたそうです。

これ以上は危険ということで1ヶ月足らずで実験は終わったようですが、モニターとして参加した人たちはメンタルケアを受けないといけないほど精神的ダメージを受けた。という話です。

支配している者もされている者も理性を狂わされてしまうほど、環境というものが人に与える影響は大きいのですね。

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椿の過去が悲しすぎる…妹を思って泣く椿の顔にとても切なくなりましたよ。
キャラクターの表情の描写が素晴らしいのでついつい感情移入して読んでしまいます。

理不尽な世界の中で裏切られ、あきらめて誰かのせいにしないと生きていけなかった椿。
ただ大事な妹を守りたかっただけなのにその純粋な気持ちさえも呑み込んでいく東京の闇。

勘弁してくださいよー。もうやるせなくて胸がいっぱいで…
せめてもの救いはレノマと和解でき、妹の無事が分かったこと。

強く優しく純粋な男たちから目が離せないっ


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